高級魚キンキは味覚も申し分なし

キンキは正式名称はキチジといいますが、一般的にはキンキという名前で呼ばれています。高級な食材としても知られ、とくに釣りで上げられたキンキには網で獲られたものよりも高値がつけられ、わざわざ「釣りキンキ」という名称をつけて取り引きされることもあります。正式名称であるキチジという名前の由来は、体の色である赤い色が吉兆を示すものであるからとされています。漢字では「吉次」「喜知次」と書かれ、めでたい席にマダイの代わりに出される地方もあります。
キンキは深場の海の底近くに棲み、主にカニやエビなど甲殻類を捕食しています。体の色は見事な赤い色をしていますが、それは、エサとして食べている甲殻類の持つアスタキサンチンという色素によるものとされています。東北地方以北、とくに北海道の海でよく獲れ、秋から冬に脂が乗っておいしくなるため、この時期になるとわざわざ北海道まで足を運んで食べるという食通もいるようです。この魚の特徴は、鮮やかな赤い体の色に加え、大きな目玉と刺の多い顔にあります。容姿の良くない魚ほどおいしいなどと言われたりしますが、キンキも鮮やかな体の色を除けば、その部類に入るかもしれません。鮮度に関しては、体の色に注目すれば一目瞭然です。というのは、新鮮なときには鮮やかな赤い色をしているのに、鮮度が落ちてくると抜けたような赤い色になり、やがて白っぽくなってくるという極端な変化があるからです。また、時間が経つと、ほかの魚と同じように体の張りもなくなってしまいます。カサゴやメバルなどと同じく岩礁帯を好む根魚と呼ばれる仲間に入りますが、料理でも煮付けておいしいのは同じです。脂が良く乗った上品な味わいは、まさに高級魚そのものです。もちろん、白身でほどよく甘味があることから刺身で味わう人も多くいます。それに、アラから出る出汁も評判がよく、煮付けのほかに、椀物にしても人気があります。
この魚の持つ栄養成分において注目すべきは、生活習慣病の予防に効果のある不飽和脂肪酸が多く含まれているというところです。不飽和脂肪酸は、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすとされる悪玉コレステロールを抑えてくれるものなのです。とくに、魚に多く含まれていて血管の働きを助け血液をサラサラにしてくれるEPA、脳の働きを活発にしてくれるDHAなど不飽和脂肪酸のオメガ3とオメガ6に当たる必須脂肪酸の含有量が多く、体に良い成分の豊富な魚ということができます。
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